SEOを目的とする記事は、ほとんどの場合キーワードが設定されています。webライティングについて全くの未経験の方は、「キーワード」と言われてもピンとこないかもしれませんね。
また、知っていても「使い方が分からない」という方は意外に多いのではないでしょうか?
そこで、今回はキーワードとは何か、適切な使い方はどういったものかを解説します。
キーワードは記事の大テーマ

キーワードは、記事を作成する上での大テーマになります。
例えば、「脱毛」がキーワードなら、「脱毛についての記事を『脱毛』という単語を使って書いてください」ということです。
多くの案件は、キーワードを何回使ってほしいのか回数指定がされていて、「1回以上・上限なし」「5回~8回まで」など案件によって様々です。よく確認して指定回数内に収めるようにしましょう。
キーワードが2種類以上ある場合

キーワードが2つ以上ある場合、キーワード同士の関係性と掲載先の目的によって、記事内容を検討する必要があります。キーワードがひとつの時より、記事内容の幅が狭まるイメージです。例で見てみましょう。
例)
メインキーワード:脱毛 掲載先:医療脱毛を扱うクリニック |
キーワード:脱毛 医療 ⇒「医療脱毛」に関して執筆します。 |
キーワード:脱毛 医療 エステ ⇒「医療脱毛とエステで受けられる脱毛の違い」もしくは「エステで医療脱毛は受けられない」という内容を執筆します。 |
キーワード:脱毛 比較 ⇒「脱毛クリニックの比較」もしくは「脱毛クリニックの比較の仕方」を執筆します。固有名詞の記載がNGとなっている場合もあるため、そういった時は後者を選びます。 |
キーワード:脱毛 周期 ⇒「毛周期」についてか、「脱毛クリニックにどのくらいの周期で通えば良いのか」について執筆します。 |
脱毛以外のキーワードや、3つ以上キーワードがある場合も見てみましょう。
キーワード:工場 短期 ⇒掲載先:転職サイト 「工場の短期バイト」について執筆します。 |
キーワード: 中古 マンション リフォーム ⇒掲載先:中古マンション販売業者 「中古マンションを購入した時のリフォームのポイント」について執筆 |
キーワード: 中古 マンション リフォーム ⇒掲載先:リフォーム業者 「中古マンションを購入した時に、業者にリフォームを頼んだ方がいい箇所」や、「中古マンションを購入した時に、業者にリフォームを頼むメリット」などを執筆 |
キーワード: 名刺 費用 サイズ ⇒掲載先:名刺業者 「名刺の作成を依頼する時に、サイズによって費用の違いはあるのか」について執筆。 |
大体、どういった記事内容になるのかイメージできたでしょうか?
キーワードの数が増えるほど執筆する内容が制限され、難易度も上がりやすいので、特に複数キーワードがある場合の記事内容に関しては注意しておきましょう。
キーワードは、検索エンジンでよく検索されている言葉が選ばれやすいです。検索するという行為は疑問を解決するための手段である場合が多いので、キーワードは「読者の疑問を映す鏡」なんです。
きちんと「読者の疑問を解決できる記事」を書くためには、以下2つの点に注意しましょう。
キーワードをそのまま検索してみて、そのキーワードで検索する人の悩みをはっきりさせる
キーワードで検索した時に上位検索される記事は、そのキーワードで検索した人によく読まれていると考えられます。つまりその記事中には、読者の悩みや悩みの解決方法が書かれている可能性が高いはずです。
上位検索された記事の多くが同じ内容を書いていた場合、まず間違いなく求められている情報と考えて良いでしょう。
キーワードはバラバラに使ってはいけない
複数のキーワードがある場合、全て一貫した流れの中で使用する必要があります。
上で紹介した「名刺 費用 サイズ」も、「名刺の歴史と、費用という言葉の意味と、サイズという言葉の意味」なんて記事内容にしてしまうと、まとまりがなく読者の疑問にも答えられていません。
あくまで「名刺 費用 サイズ」で検索した人が何を知りたがっているのかを考えることが大切です。
回数上限を超えてしまう場合

上記の通り、キーワードの使用には回数制限が設けられていることがあります。しかし、共起語にキーワードが入ってしまう場合、回数制限をオーバーしてしまうケースが多いです。
例えば「脱毛」がキーワードとなっている場合、「フラッシュ脱毛」「レーザー脱毛」「医療脱毛」「光脱毛」など、共起語にも「脱毛」がついており、詳しく説明すればするほど制限回数をオーバーしてしまう可能性が高くなります。
この場合「ニードル脱毛」を「ニードル」、「フラッシュ脱毛」を「フラッシュ」とするのは、意味が通らなくなってしまうのでやってはいけません。基本的には「脱毛」だけの部分をできるだけ減らすのがベストです。
それでもオーバーしてしまう場合は、その旨を発注者に伝えるようにしましょう。こういったケースは特別なので、「問題ありません」という返事が返ってくることも多いんですよ。
使い過ぎには注意
使用回数の制限がない場合も、500文字に20回、30回は使い過ぎです。2文字のキーワードならまだ自然に読める可能性もありますが、4文字・5文字の場合は明らかに本文に対してキーワードの比率が高すぎます。
おそらく記事内容も不自然になっている可能性が高いので、見直しの上自然な形になるように調整しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
キーワードはwebライティングでは当たり前の存在。でも、キーワードから記事内容が読み解けないと、記事全体が求められている内容から外れてしまう可能性もある、とても重要なものです。
いま一度、キーワードの適切な使い方について考えてみましょう。
まずは読者の悩みをしっかりと考えれば、有益な記事が書きやすくなりますよ!
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