「知らない」は危険!?webライターが知っておきたい広告関連の法律3つ

広告関連 法律

「webライター」という職業は、企業の公式サイトやwebメディアなどのオフィシャルな場で、不特定多数の人に情報を提供する立場にあるので、扱う内容や発言は一部規制されています。実は危険な表現を取り締まる法律・制度があるので、webライター初心者の方も他人事と思わず、ぜひ覚えておいてください。

著作権法

著作権法

著作権法は、知的財産権のひとつである「著作権」に関する法律です。著作者の利益・権利を保護するためにあります。映画、書籍、音楽など、身近なものも著作権法の対象となるので、ご存知の方も多いと思います。

著作権法に関して他サイトのコラムのコピーは禁止、無断転載はNG、とざっくり把握している方も多いかと思いますが、実は意外と知られていないこともあります。
例えば、著作権をもたない著作物もあるようです。

なお、次にあげるものは著作物であっても、著作権がありません。
1. 憲法そのほかの法令(地方公共団体の条例、規則も含む。)
2. 国や地方公共団体又は独立行政法人の告示、訓令、通達など
3. 裁判所の判決、決定、命令など
4. 1から3の翻訳物や編集物で国や地方公共団体又は独立行政法人の作成するもの

出典元:公益社団法人著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime1.html
その他にも総務省統計局が発表している統計は、著作権の対象外となっています。

当ホームページで公開している情報(以下「コンテンツ」といいます。)は、どなたでも以下の1)~6)に従って、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用できます。商用利用も可能です。また、数値データ、簡単な表・グラフ等は著作権の対象ではありませんので、これらについては本利用ルールの適用はなく、自由に利用できます。

出典元:総務省統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/info/riyou.htm

著作権法をある程度知っておくと、ライティングをする際に「これだと権利の侵害になる」「これならOK」と、基準が見えてくるので、軽く目を通しておくことをおすすめします。

著作権法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.html

 

著作権法を分かりやすく要約しているサイトもあります。

↓↓↓

公益社団法人著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/index.html

みんなのための著作権教室
http://kids.cric.or.jp/index.html

景品表示法

景品表示法

景品表示法は、消費者が安心して商品を選べる環境を作るために、不当な表示と過大な景品類の提供を禁止している法律です。
広告に関係するのは主に「不当な表示」の方です。以下のような表示が禁止されています。

優良誤認(4条1項1号) 商品・サービスの品質、規格その他の内容についての不当表示

1 内容について、実際のものよりも著しく優良であると一般消費者に示す表示

例 10万キロ以上走行した中古自動車に「3万5千キロ走行」と表示した場合

2内容について、事実に相違して競争事業者に係るものよりも著しく優良であると 一般消費者に示す表示

例 10万キロ以上走行した中古自動車に「3万5千キロ走行」と表示した場合 例 「この技術は日本で当社だけ」と広告しているが、実際は競争業者でも同じ技術を使っていた場合

 

有利誤認(4条1項2号) 商品・サービスの価格その他の取引条件に ついての不当表示

取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費 者に誤認される表示
例 「優待旅行を特別価格5万円で提供」と表示しているが、実際は通常価格と変わらない場合

取引条件について、競争事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利である と一般消費者に誤認される表示

例 「他社商品の1.5倍の量」と表示しているが、実際は他社商品と同程度の内容量しかない場合

出典元:よく分かる景品表示法と公正競争規約
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/110329premiums_1.pdf

例えば、商品紹介の記事で、誤って景品表示法に触れる内容を書いてしまうことがあるかもしれません。「この商品はこんなに良いんです」という気持ちは大切ですが、嘘を書いてしまうのはルール違反です。知らず知らずのうちに違反している可能性があるので注意しましょう。

景品表示法|消費者庁
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/

よく分かる景品表示法と公正競争規約
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/110329premiums_1.pdf

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)

薬機法
医薬品等に関する取り締まりをするための法律です。
元々は薬事法という名前でしたが、平成26年の改正により、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(通称:薬機法)に変更されました。

ライティングの際に特に気をつけたいのが、第十章の医薬品等の広告です。

第十章 医薬品等の広告
(誇大広告等)
第六十六条  何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
2  医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の効能、効果又は性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。
3  何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。
(特定疾病用の医薬品及び再生医療等製品の広告の制限)
第六十七条  政令で定めるがんその他の特殊疾病に使用されることが目的とされている医薬品又は再生医療等製品であつて、医師又は歯科医師の指導の下に使用されるのでなければ危害を生ずるおそれが特に大きいものについては、厚生労働省令で、医薬品又は再生医療等製品を指定し、その医薬品又は再生医療等製品に関する広告につき、医薬関係者以外の一般人を対象とする広告方法を制限する等、当該医薬品又は再生医療等製品の適正な使用の確保のために必要な措置を定めることができる。
2  厚生労働大臣は、前項に規定する特殊疾病を定める政令について、その制定又は改廃に関する閣議を求めるには、あらかじめ、薬事・食品衛生審議会の意見を聴かなければならない。ただし、薬事・食品衛生審議会が軽微な事項と認めるものについては、この限りでない。

(承認前の医薬品、医療機器及び再生医療等製品の広告の禁止)
第六十八条  何人も、第十四条第一項、第二十三条の二の五第一項若しくは第二十三条の二の二十三第一項に規定する医薬品若しくは医療機器又は再生医療等製品であつて、まだ第十四条第一項、第十九条の二第一項、第二十三条の二の五第一項、第二十三条の二の十七第一項、第二十三条の二十五第一項若しくは第二十三条の三十七第一項の承認又は第二十三条の二の二十三第一項の認証を受けていないものについて、その名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する広告をしてはならない。

出典元:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%96%F2%8E%96%96%40&H_NAME_YOMI=%82%A0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S35HO145&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1

すごく簡単に要約すると、「『この薬は効果がある』とか適当に書いちゃいけないよ」というようなことが書いてあります。薬機法も景品表示法と同じく、知らず知らずのうちに抵触している可能性が高い法律です。一度その存在について考えてみると良いと思います。

機法関連の小話
サプリメントなどの広告や商品紹介ページをよく読んでみると、イメージしていた効能は一切書かれていません。例えば「関節の痛みを緩和する」と思っていたサプリには「階段を上るのが楽になる」と書かれていたり、「目が良くなる」と思っていたサプリには「読書がたのしくなる」と書かれていたりします。

実は、サプリメントは医薬品ではなく食品にあたるので、具体的な効能を書いてしまうと薬機法へ抵触してしまう恐れがあるのです。探してみるとすぐに見つかるので面白いですが、実際にはそれだけ神経質になるべきことという裏付けでもあります。

まとめ

webライターが知っておきたい広告関連の法律についてご紹介しました。しっかり読みこまなくても、存在を知っているだけで過激な表現をしてしまうことが減ると思います。ぜひチェックしてみてください。

 

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